「粉粒体運搬車」とは、粉状のものや細かい粒状のものを運ぶ車を指し、主にセメントや炭酸カルシウム、石灰といった化学製品や、小麦粉やグラニュー糖などの食品原料を運ぶために使用されます。
用途や目的、運ぶ物質の違いで、バルク車、ホッパー車、エア車、バラ車、バルクローリーと呼称も多岐にわたります。
タンクの底部に設置されたエアスライドと呼ばれる空気を通す布地に空気を送り込み、粉粒体を空気を攪拌させてタンクから排出します。
流動化しやすいフライアッシュ、バラセメント等の微粉末の輸送に用いることが多いです。
一室傾筒型(タンク内が一室で底がV字型に傾斜)なので、排出バルブの操作が一つに収まり、作業効率に優れています。
タンクの底にあるエアスライドキャンバスから空気を噴出し、流動化させた粉粒体をタンク中央部の排出口に集めて排出します。空気の量や圧力を調整することで、粉粒体の流量や流速を制御できます。
粉末を流動化させて排出するエアスライド式とは異なり、タンク内の傾斜と空気圧で排出するシンプルな仕組みで、粗粒子を含んだ多種類の粉末輸送に対応しています。
漏斗状の底の形状と空気圧を利用することから、長距離かつ高所への排出もでき、汎用性に優れています。
タンクの底部に設置されたエアレーションブローと呼ばれる空気を噴出するノズルに空気を送り込み、粉粒体を浮かせてタンクから排出します。エアスライド式と同様に空気の量や圧力を調整することで、粉粒体の流量や流速を制御できます。